【中国 七彩山】美しい山で繰り広げる人間の汚い欲

コーエン兄弟のデビュー作を中国版にリメイク!

色彩豊かな【女と銃と荒野の麺屋】の印象的なシーン。

本作の舞台となっている七彩山の美しい風景だろう。
これはチャン・イーモウ監督の作風とも言える色彩を扱った作品の中で、かなりインパクトの強い映像になります。
マダラ模様の荒野と青い空に白い雲の対比が実に美しいです。

映画レビュー 【女と銃と荒野の麺屋】

1985年に公開されたコーエン兄弟のデビュー作『ブラッド・シンプル』のリメイク。
オリジナルは西部であったが、本作は中国にある万里の長城最西部に位置する荒野が舞台。

旅人に食事を提供する麺屋の主人であるワン(演:ニー・ダーホン)は欲の塊であり、独占欲から妻(ヤン・ニー)への虐待し、金への欲から従業員リー(ジャオ・シェンヤン)、ジャオ(チェン・イェ)、チェン(マオ・マオ)への給料は未払い。
そこで立ち上がった妻は一丁の銃を購入した事から物語が動き出します。

巡回していた警察官のチャン(スン・ホンレイ)は妻がリーと不倫している事をワンに話し、報酬の代わりに殺害を依頼されます。
チャンも欲深い人間であり、250文程度の給料よりもワンの金庫にある大金を狙い、証拠を残さないように立ち回っていきます。

本作では“欲”に焦点を当てており、ワンとチャンは金に対する欲、ジャオとチェンも未払いの給料をもらおうと金庫泥棒による金の対する欲、妻とリーは愛に対する欲です。
欲へのブラックユーモアをチャン・イーモウ監督は得意としている色による演出を印象的であり、何より舞台にしている七彩山がとても美しいです。

この中で物語を大きく動かす警察官チャンの立ち回りが面白い。
警察官だからこそ殺しの現場では余計な事をせず、証拠も残さない行動は笑いを誘う。
金と愛の欲、どちらが最終的に勝利をするのか、それは本作を鑑賞した人が分かります。

場所の概要【Zhangye Danxia National Geological Park:張掖丹霞国家地質公園】


舞台となった七彩山は張掖丹霞国家地質公園は中国の甘粛省に位置しています。張掖の空港から現地まで車で約40キロメートルであり、文字通りの長旅となります。
ただ、それだけの大変な苦労をしても行くだけの価値があります。
2002年に発見され、2008年に一般公開され、本作により世界的に有名となりました。
“東洋のグランドキャニオン”とも呼ばれていますが、その独特な色彩にきっと息を呑むでしょう。そして、それまでの疲れは一気に吹き飛ぶほどの美しさに感動するでしょう。

女と銃と荒野の麺屋(字幕版)レンタル¥300から

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レビュー・口コミ

  1. あきこ より:

    中国、七彩山このレビューで初めて知りました。
    知らないところの方が多いんですけどね。
    この美しい七彩山で起こる出来事、興味がわきます。

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