【中国 紫禁城】時代に翻弄された一人の男の生涯

教科書では教えてくれない中国の史実を描いた名作!

中国最後の皇帝を物語る【ラストエンペラー】の印象的なシーン。

皇帝が暮らす紫禁城での独特な世界観。
移り変わる外の世界とは違って閉ざされた紫禁城の中。
そこで生きていく清朝皇帝・溥儀が見せた支配者でありながら自由のない生活、外の世界に対するあこがれと同時に抱く恐怖など、壮大な建造物から垣間見る一人の人間の生き様が印象に残ります。

映画レビュー 【ラストエンペラー】

清朝最後の皇帝で後に満州国の皇帝になった愛新覚羅溥儀の生涯を描いた物語。

アカデミー賞では9部門も受賞した後世に残る名作と言えましょう。
監督と共同脚本にはイタリア出身のベルナルド・ベルトルッチが務めています。

中国人ではなくイタリア人の監督による作品なので、全編に渡って中国語ではなく英語を使っていて、国際的な作品である意味合いが強くなっています。

本作は溥儀の送った生涯を物語る中で、青年となってから演じているジョン・ローンの立ち回りがまさしく皇帝という雰囲気を持っています。
一族とともに暮らしてきた温室育ちの溥儀にとって、紫禁城の中が彼の世界であり、すべてでありながらも、外の世界に強い憧れを持っていました。

変わりゆく世界の中で紫禁城という狭い世界に取り残された溥儀の生活は別世界と言えます。
身支度は周りの者がして、何不自由ない生活の一方で本当の自由がない生活を送る。
その中で見せる紫禁城での止まった時間を動かそうとした溥儀の行動、更に心情などは克明に描写されています。

彼に大きな影響を与えたスコットランド人の家庭教師のジョンストン(演;ピーター・オトゥール)も紫禁城の改革に手を貸しています。
良き家庭教師であり、良き友人でもあったジョンストンとの別れのシーンはなんとも言えない気持ちをジョン・ローンは見事に演じきっています。

激動の時代で生きた清朝最後の皇帝、溥儀の生涯は実に波瀾万丈でした。
特に最後のシーンで一般市民となった彼が紫禁城を訪れた場面。
3歳で皇帝に即位した彼が年を取って戻ってきた姿はとても印象的で、最後に彼が見せた笑顔に含まれた多くの感情は本作での随一の名場面だと言えるでしょう。

場所の概要【Forbidden City:紫禁城】

舞台となる紫禁城は明清朝の旧王宮である歴史的建造物。現在は「北京と瀋陽の明・清王朝皇宮」の一つとしてユネスコの世界遺産に登録されています。
別称として「故宮」とも呼ばれ、それは「古い宮殿」や「昔の宮殿」という意味を持ちます。
故宮は中国及び世界中でも最も完璧に残っている建造物であり、規模最大の木造古建築群で「世界五大宮」のトップだと言われています。
観光には各旅行会社が提供するコースが設けられており、広い紫禁城を存分に楽しむにはいいのかもしれません。

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レビュー・口コミ

  1. あきこ より:

    国土の広く、歴史のある中国の有名な世界遺産。
    紫禁城、ラストエンペラー、名前はしっているけど実際には見たことがない。
    一度は見てみたい。

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