【ドイツ ゲルリッツ】伝説のコンシェルジュを見てきた男の物語

ドイツが誇る異国情緒溢れる観光地!

【グランド・ブダペスト・ホテル】の印象的なシーン。

冒頭、物語の舞台となるグランド・ブダペスト・ホテルの全貌が映し出されるシーン。
独特な景色の中で浮かび上がる絵のようなホテルはとても幻想的な建造物です。

映画レビュー【グランド・ブダペスト・ホテル】

ウェス・アンダーソンが監督、脚本、製作を務めた作品。
脚本の際にはオーストリアの作家シュテファン・ツヴァイクの作品から影響を受けています。

舞台はヨーロッパ大陸の東端にある架空の国ズブロフカ共和国にある超高級ホテル『グランド・ブダペスト・ホテル』となっています。

ここには“伝説のコンシェルジュ”と呼ばれるグスタヴ・H(レイフ・ファインズ)という男がいました。
ホテルは最高のサービスを提供しているが、それ以上にグスタヴ目当てに多くの常連客がやって来ています。
そんなグスタヴの下に移民のゼロ・ムスタファ(演:トニー・レヴォロリ)が見習いロビーボーイとして雇われます。

ゼロはグスタヴの指示通りに従順で真面目な働き手として認められていく。
そんな中、ホテルの常連客で大富豪、それにグスタヴとは懇意の間柄だったマダムDが亡くなるという悲報が届く。
そして、彼女の遺言によってグスタヴの運命が大きく変わっていきます。

本作は過去が一切不明でありながら、多くの大富豪、特に年老いた女性たちの人気を集めていたグスタヴはカリスマ的なコンシェルジュです。
彼によってグランド・ブダペスト・ホテルは支えられていると言っても過言じゃない。

多大なプレッシャーの中、身寄りのなかったゼロも一生懸命仕事をこなしていく。
当初は経験と学歴が不合格レベルだったが、グランド・ブダペスト・ホテルへの熱意に採用したグスタヴは、師匠と弟子以上の関係に発展していきます。

本作は魅力的な登場人物もそうですが、それと同じぐらい物語のテンポや演出が良い。
まるで演劇のような展開は純粋に映画としてもパワーアップされている。
予定調和な動きであっても、自然に見えるし、音楽の使い方も秀逸である。

アカデミー賞で最多ノミネートされ、4部門で受賞しただけの事はあります。

場所の概要【Görlitz:ゲルリッツ】

ゲルリッツは旧オーバーラウジッツ地方、現ザクセン州のナイセ川流域にある都市。現在はドレスデン都市圏に属しています。
第二次世界大戦でドイツは多くの歴史的な建造物を失った中で、ゲルリッツは運良く破壊から免れ、現在では貴重な世界遺産が数多く残された歴史ある街となっています。
街のあっちこっちにある建造物は500年以上の歴史を誇り、それがなんと3,500も存在し、現在では修復され、目を見張るほどの優雅で美しい風景が広がっています。
更にチェコとポーランドと国境を接する事もあって、ドイツの風合いはもちろん、外国からの文化によってまた違った異国情緒の雰囲気を楽しむ事ができます。
何より本作の公開で世界的に有名となり、数多くの観光客が訪れる名所となったのは大きい。

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