【カザフスタン アルマトイ】中央アジアで起きる三人の少年少女の物語

美女が多くヨーロッパ風の街並みが美しい国!

三人の少年少女が織り成す破滅の物語【ウイグルからきた少年】の印象的なシーン。

冒頭でアユブが一人、アルマトイの街へやって来るシーン。 稼働していない草が生える線路の上を歩き、その先には大都会の景色が広がっていく。 少年は底辺から上を目指そうとする描写を街並みとともに表現しています。

映画レビュー【ウイグルからきた少年】

非常に珍しいカザフスタン映画として、第32回モントリオール世界映画祭公式招待作品となっています。

本作の監督を務める佐藤伸寿は現役の自衛官です。
佐藤伸寿監督は自衛官として、カザフスタンやイラクに滞在した経験からヒントを得て、中央アジアの現状とそこに生きる人々の生活を克明に描いています。

カザフスタンは様々な民族が集まった国で、本作に登場する三人の少年少女もそれぞれが違う国の出身でありながら同じ屋根の下で暮らしています。

一人目の主人公であるアユブ(演:ラスール・ウルミャロフ)は中国のウイグルからやって来ている。
両親が不当な理由で逮捕され、アユブは経済が発展したカザフスタンに逃げ延びています。

二人目の主人公であるカエサル(演:カエサル・ドイセハノフ)は裕福な家に育つも、憂鬱で退屈な日々に呆れ、家を飛び出してしまう。そこでアユブやマーシャと出会う。

三人目の主人公であるマーシャ(演:アナスタシア・ビルツォーバ)は養父から性的虐待を受けてカザフスタンにやって来る。常にドストエフスキー小説集を読んでいる。

三人とも出身地は違えども、お互いの不幸な成り立ちを理解して一緒に住んでいる。
アユブは両親が逮捕された事でプライドを傷つけられたが、その名誉挽回のチャンスは命を張った破滅を迎えようとする。 一方で街のチンピラを暴力で制していたカエサルだったが、返り討ちに遭ってしまう。
マーシャは娼婦という職業柄、知らずに病気をもらってしまい、治療もせず、破滅の道に向かっていくが、彼女はそれでも海で泳ぐという夢を持っている。

三者三様の結末を迎えるが、ハッキリと描写せず、冒頭から観ている側に考えさせる終わり方となっています。
中央アジアは不思議な場所で、多くの人種や民族が集い、様々な思いが交錯しています。
その中で這い上がろうとする少年少女の物語は興味深いモノでした。

場所の概要【Almaty:アルマトイ】

アルマトイはカザフスタン共和国の南東部にある都市。カザフスタンの経済、教育、文化の中心地であり、別名を「南の首都」と呼ばれています。
キルギス共和国と中国との国境に近い事もあって、独特な美しい街並みが広がっています。
中央アジア最高水準の世界都市で1998年までカザフスタンの首都でした。 アルマトイの中心部にはショッピングモール、カフェ、映画館といった新しい建築物が並んでいて、歴史的な建造物の遺跡はないが、ヨーロッパ風の街並みが多く残っています。
他に国家中央博物館、カザフ民族楽器博物館、国立カステエフ記念美術館、アルマトイ動物園、中央バザールなどがあって、観光にはとても良い場所だと言えます。

 

 

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