【アイルランド ウィックロー】亡くなった夫は妻の為に手紙を送り続ける

絶景の大自然を持つアイルランド!

夫を亡くした女性が立ち上がる【P.S.アイラヴユー】の印象的なシーン。

Anchor Monuments above Wicklow Ireland North Harbor

 

映画レビュー【P.S.アイラヴユー】

原作はセシリア・アハーンの同名小説でデビュー作となります。

主人公のホリー(演:ヒラリー・スワンク)は職を転々としており、現在は不動産会社に勤務する。
彼女の夫であるアイルランド人のジェリー(演:ジェラルド・バトラー)はリムジョン会社を友人のジョンと始めたばかり。

二人はまだ不安定な生活の中にいて、ジェリーは子作りを望む一方、このような状況では子供など考えられないホリーとは度々ケンカをする。
それでも二人は強い絆で結ばれていて、ケンカをしてもすぐに仲直りをする。

これから二人で幸せな家庭生活を送ろうとした矢先、夫のジェリーは脳腫瘍によって35歳で帰らぬ人となってしまう。

残されたホリーにとってショックが大きく、自分の人生の一部だったジェリーを失った事で生きる力すらなくなっていた。
毎日を亡きジェリーを思って前へ進めない荒んだ生活を送っていた。

落ち込むホリーに母親のパトリシア(演:キャシー・ベイツ)、友人のシャロン(演:ジーナ・ガーション)とデニース(演:リサ・クロドー)、妹のキアラ(演:ネリー・マッケイ)が励ますも効果がなかった。

そんなホリーが30歳になった誕生日。亡きジェリーからの誕生日ケーキとテープが届く。
ジェリーは生前、悲しむだろうホリーの為に完璧な計画を立て、彼女にタイミングを見計らって手紙を送るというメッセージだった。

中盤でホリーはジェリーの故郷であるアイルランドのウィックローを訪れるが、そこで大きな変化が訪れます。
その場所こそがジェリーと出会った場所であり、今のホリーが新たな人生を踏み出すきっかけになる場所でもあります。

何より本作ではヒラリー・スワンクの悲しみに打ちひしがれる未亡人、そんな彼女を残してしまった亡き夫を演じたジェラルド・バトラーの好演が素晴らしい。

二人は本当に強い絆で結ばれていたという事実が伝わってくるだけじゃなく、ジェリーがホリーに対して最期まで彼女の事を心配していた事も伝わってきます。

確かにホリーはひとりぼっちになったが、それは新たな人生をスタートさせる意味でもある。
この事実を亡き夫が残した手紙でホリーは笑顔で前に進むようになっていきます。

場所の概要【Wicklow:ウィックロー】

アイルランド語の町名は「歯のない人の教会」という意味で、首都ダブリンの南に位置し、アイルランドの東海岸にあります。
ウィックローの語源は「バイキングの草原」や「バイキングの入り江」となっていて、それは町の海岸線の地形や周辺の地域の豊かな農産物の存在から、9世紀に人がいてもおかしくないという事からである。
ウィックローは別名を“アイルランドの庭”と呼ばれる美しい花々が咲き誇る田園地帯でもあって、有名な草原で海と東海岸沿いの散歩コースがあります。

 

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