旅行には、着替えなどの荷物がつきものです。
荷物を入れるバッグには、スーツケース/キャリーケース、ボストンバック、リュックサック等があります。
一昔前までは、有名ブランドの立派なボストンバックを持っている人を空港で見かけましたが、最近では少なくなったように思います。
代わりに、キャスター付きのスーツケース/キャリーケースが増加したと感じています。
キャスター付きのスーツケース/キャリーケースは、荷物を運ぶ負担を軽くできることから、支持されているのでしょうね。若者~ご高齢の方までスーツケースを/キャリーケース持っている姿が増えた気がします。
移動の際の利便性や中に入れる荷物へのダメージを考えると、1,2泊の小旅行でも荷物を入れるバッグはスーツケース/キャリーケースがお勧めです。
とはいえ、スーツケースは普段なかなか利用する機会がないため、いざ旅行となってもどのくらいのサイズのケースが必要か、わかりませんよね。
当社はスーツケースを20年以上取り扱いしておりますので、プロの視点から、あなたに合ったスーツケースのサイズ選び方をご紹介します。
まず、スーツケースのサイズを選ぶポイントは、大まかに以下の2つあります。
1)旅行日数
2)機内持ち込みするか
以下に詳しくご紹介します。
1. 旅行日数からスーツケース/キャリーケースを選ぶ
最もスーツケース/キャリーケースのサイズを選びやすいのは、旅行日数です。
旅行する際の大体の持ち物は、皆さん共通することが多いので、迷った場合は、旅行日数からスーツケースのサイズを選ぶことをお勧めします。
容量の計算方法は、スーツケースの「縦○cm × 横○cm × 深さ○cm ÷ 1000」でリットルが計算することができます。
容量では、なかなかスーツケースの大きさをイメージしにくいかと思います。
女性(身長:160センチ)、男性(身長:180センチ)が各サイズのスーツケースを持ったイメージは以下のようになります。
スーツケースの容量が大きくなりすぎると、一般的な女性では取り扱いが難しくなりますので、ご自身の体格などからもスーツケースのサイズを考えるといいでしょう。
また、スーツケースは、サイズが大きくなるほど、スーツケース自体の重さが増えることがあります。
アントラーリクイスは軽量タイプのため、さほどサイズによって重量は変化しませんが、体力に不安な方は、スーツケースのサイズ選びに「重量」もチェックするといいでしょう。
3泊くらいまでの国内旅行では、上記画像の中サイズくらいまでを利用される方が多いようです。
スーツケースは、出かける前の荷物で半分、帰りのお土産分で半分のスペースが取れるようにサイズは少し大きめで選ぶことをお勧めします。
※スーツケースのサイズ表記はメーカー間で異なる事がありますので、ご注意ください。
2. 機内持ち込み手荷物にするか、預け荷物にするのか?
スーツケースを飛行機の機内持ち込み用手荷物にするか、預け荷物としたいのか?によって選びます。
機内に持ち込みできる規定サイズ
全日空、日本航空 と LCC航空では、機内持ち込みできる規定サイズ、個数が変わります。
一般的に機内に持ち込みできる手荷物は、身の回りの品(ハンドバッグやカメラなど)を除く1個、総重量が10kg以下とされています。
機内に持ち込みできる手荷物のサイズは、航空会社、飛行機の座席数、国内線/海外線によって異なります。
搭乗クラスをアップグレードした場合でも、機内に持ち込みできる手荷物の重量や個数は変わりません。
《大手航空会社の場合》
全日空、日本航空とも座席数がいくつあるか?によって、機内持ち込み可能なサイズが若干変わってきます。事前に搭乗する飛行機の機材をチェックすることは難しいと思いますので、無難に座席数が100席以下のサイズ(縦×横×幅が100 センチ未満)でスーツケースを用意するといいでしょう。
なお、100席以下の機材を利用している路線は、搭乗人数が少ない地方線が多いように思います。詳しくは、各航空会社のホームページでチェックしてください。
一方のLCCの場合、機内持ち込み手荷物の制限が厳しいです。利用する機材が全日空、日本航空より小さい場合が多いからかとも思います。ジェットスターとピーチエアは重量が7kgと他航空会社よりも、機内持ち込みできる重量制限が厳しくなっています。
スーツケースのサイズは、(縦×横×幅)3辺の合計が115センチまでです。これは、全日空や、日本航空と同じです。LCC航空は、縦、横、奥行きのサイズを細かく決めている場合があります。上記、手荷物3辺の和を参考までにご覧ください。
LCC航空を利用する際の手荷物のもう一つの注意点は、荷物の個数です。全日空や、日本航空などの大手と異なり、身の回りの手荷物も機内持ち込み荷物の重量としてカウントされます。また、持ち込みできるのは2つまでとかなり厳しい制限があります。
お土産を買ってしまうと、1つ手荷物が増えますよね。手荷物は、ハンドバッグなどの身の回りの品+お土産+スーツケースで3つとなりますので、こういった場合は、スーツケースの預入が必要な場合もあります。
このくらい大丈夫と思っていても、いざ、飛行機へ搭乗する際に、地上係員にちょっと、と声を掛けられる可能性がありますので、不安な場合は、チェックインカウンターで空港スタッフに確認することをお勧めします。LCC航空は、機内持ち込み可能な手荷物を厳しくチェックすることがあります。また飛行機自体が小さい場合には、飛行機内の収納スペースが限られていることを理由に、預けなければならないことがあります。
これらの規定は、いつ更新されるかわかりませんので、旅行出発前には、利用する航空会社のホームページで確認することをお勧めします。各航空会社のホームページは、「○○航空 機内持ち込み」で検索すると一番に表示されることが多いため、簡単に情報を見つけることができると思います。
なお、各航空会社のホームページには、以下の説明がありました。サイズ感を確認しやすいと思いますので、ご参考にしてください。
▼全日空(ANA)国内線の場合出典:全日空
上記のルールは、日本航空(JAL)も同じです。弊社のレンタル商品では、特小サイズが 機内持ち込み に対応しています。
▼LCC航空 スカイマークの場合
合計重量10kg以内で身の回り品(ハンドバッグ・カメラ・傘など)に加え、下記の手荷物が持込可能です。
出典:スカイマーク
▼LCC航空 ピーチエアの場合
【機内持ち込みが可能な手荷物のサイズ・重量について】
[大きさ] 3辺合計が115cm以内
[個数] 身の回り品1個のほか、お一人様1個(合計2個まで)
[重さ] 2個の合計が7.0kgまで
出典:ピーチエア
▼LCC航空 エアドゥの場合
機内持ち込み手荷物は身の回り品(ハンドバッグ、カメラ、かさなど)のほか、手荷物の3辺の和が115cm以内(55cm×40cm×25cm以内)で重量が10kg以内のもの1個です。
出典:エアドゥ
▼LCC航空 ジェットスターの場合
キャリーケースなどは「高さ56cm×幅36cm×奥行23cm」、スーツカバーなどは「高さ114cm×幅60cm×奥行11cm」となります。お手荷物のサイズには、ハンドル、ポケット、キャスターなども含まれます。
出典:ジェットスター
▼LCC航空 スターフライヤーの場合
・大きさ 3辺の合計が115cm以内(55cm×40cm×25cm以内)
・個数 お一人様1個まで
・重さ 10kgまで
出典:スターフライヤー
機内持ち込みのメリット
機内持ち込みした際の最大のメリットは、急いでいるときも、飛行機を降りた後、ターンテーブルで荷物が出てくることを待たなくて済むことです。
ターンテーブルから、自分の荷物を探し、受け取ることはちょっと大変です。ここでは、地上係員などいませんので、完全に自分で行う必要があります。一度取り損ねてしまった荷物は、次にターンテーブル上に流れてくるまで時間がかかります。
また、ターンテーブル自体に荷物が流れてくるまで少し待ち時間があります。従い、出張や次の乗り継ぎに時間が無い場合など、急ぐ旅の場合は、機内持ち込みすることをお勧めします。
更に、荷物を預けた場合、地上係員に荷物を投げられたり、他の荷物の重みで圧迫される危険性があります。チェックインカウンターでタグを取り付けられた後は、飛行機に移動するために、他の荷物と一緒に空港輸送用のカートに載せられます。その際にも放り投げられる可能性があります。
飛行機の格納庫に載せる際、到着後に格納庫から取り出される際にも他の荷物と一緒に積まれて、カートに投げられます。その後、検査終了後に、ターンテーブルに投げられます。
こうした過酷な扱いをされることを前提として、預け荷物の梱包はしっかりと行うことを心がけてください。目的地に到着後、自宅に帰宅後にスーツケースを開けてみたら、中に入れていた大切なものが壊れていたということは起こりがちです。
従い、電子機器やお土産等で、壊したくないものが有る場合(機内持ち込み可能なサイズ、制限のないもの)はできるだけ機内持ち込みをすることをお勧めします。到着後の時間にもゆとりがあるし、特に壊れ物もない場合は、預け荷物で快適に空港での時間を過ごすのも良いと思います。
※尚、海外の航空会社の場合、サイズや持ち込み個数の規定が異なりますので、必ず事前に確認をしてください。搭乗されるクラスによって、追加料金を請求されることが良くあります。その場合、チェックインカウンターで支払いを要求されますので驚かないように!
一方、多くの荷物を持ち歩くことはできませんので、圧縮袋を利用したり、着回しのできる服を用意したり、化粧品など小分けにして持ち歩いたり、といったちょっとした工夫の積み重ねも重要になります。
機内持ち込みのデメリット
人によって異なるかと思いますが、私は、以下の3点がデメリットだと思います。
・ずっと荷物を持ち運ばなければならない(空港の免税店等でお土産など買い物がしにくい)
・現地で買ったお酒、制限を超える液体、刃物など持ち込みできない
・格安航空会社の場合、サイズや重量規定で超過料金を取られる場合がある
1つ目の機内持ち込みのデメリットは、搭乗時間までずっと荷物を持っていなければならないことです。搭乗時間まで空港でお土産を買いたいときなどは、荷物が邪魔になることが多いと思います。購入したお土産をスーツケースに入れようと思っても、空港でスーツケースを開くなんて恥ずかしいですよね。
2つ目は、現地でせっかく買ったワインやウイスキーのボトルを預け荷物にしたいけど、投げられて割られたくない、でも手荷物では持ち込めない、ということは良くあるケースです。この場合は、スーツケースに入れるしかありませんので、着たTシャツ等の衣類や、もらった紙袋や読んだ新聞紙等を上手く使って厳重に梱包をしてください。
そして、カウンターでビン(割れ物)が入っていることを伝え、「割れ物注意(Fragile)」のステッカーを必ず貼ってもらってください。
<刃物など危険性があると見做される物は持ち込みできない>
機内持ち込みする場合は、荷物に注意が必要な場合があります。刃物や先が鋭利にとがっているものは持ち込みすることができません。男性のT字髭剃りは持ち込み可能です。傘の先がとがっているものは、持ち込みできなく、預かる必要が出る場合があります。
飲み物は保安検査場で取り上げられて捨てることとなります。
持ち込み制限は社会情勢や様々な要因で国や地域によって異なりますので十分注意してください。
3つ目は、預け荷物にしたくないので手荷物にしたのは良いですが、サイズや重量、個数の規定をオーバーしてしまう可能性があることです。上記に詳細を記載していますが、航空会社のルールでは、様々なルールがありますし、利用する機体が急に変更されることも良くあります。
事前に利用される航空会社の手荷物の規定を確認され、搭乗前にお持ちのサイズや重量を確認されることをお勧めします。
私個人的には、保安検査場など、長い列ができている場所で、スーツケースを開くことに抵抗があります。スーツケースを機内持ち込みする際に、中に化粧品等の液体を入れる場合は、あらかじめジッパーバッグに入れ、容量が制限オーバーにならないように毎回気を付けています。
3. まとめ
スーツケースを選ぶ際は、「旅行日数」「手荷物を預けるか」の2点が主に考慮するポイントとなります。
ほかにもスーツケースを選ぶ際は、こだわるかたは以下のようなことを考えます。
・キャスター(車輪)の数が、2輪、4輪か? → 利便性を考えて、4輪がおすすめです。小回りが利き、移動する際の負荷が減ります。
・デザイン(ファスナータイプ、フレームタイプ、ソフトタイプ)→ 重さを余り気にしないなら、フレームタイプを選択することがおすすめです。ソフトタイプだと小型の場合は2輪が多く利便性が悪い、(防水加工しているので問題ないのですが)大雨だとしみないか不安になる。ファスナータイプだと荷物を詰め込んだ際に引っかかる危険がある。フレームタイプだと、耐久性も利便性も優れている。けど、重さはファスナータイプよりも重くなる、といった感じでしょうか。
ビジネスマンの短期出張のケースを除き、キャスター4輪、フレームタイプを利用しているケースが多いようです。弊社から貸し出ししているスーツケースでは、4輪、フレームタイプが人気ですが、最近は重量の軽いファスナータイプをお使いになる方も増えてきています。
スーツケースのサイズを選ぶ際は、「旅行日数」「手荷物を預けるか」をポイントに考えるといいでしょう。(迷ったときはちょっと大き目サイズで)
当社で扱っているスーツケースは、様々な用途で使える厳選されたスーツケースです。より軽量化され、耐久性がよく、もちろんきれいにクリーニング、オゾン室で除菌・脱臭もしています。せっかくの旅行を楽しむために、あなたのサイズに合ったスーツケースを選んでくださいね。
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手荷物の3辺の和 | 重量 | |
ピーチエア | 115cm | 7kg |
スカイマーク | 115cm | 10kg |
エアドゥ | 115cm | 10kg |
ジェットスター | 115cm | 7kg |
スターフライヤー | 115cm | 10kg |